ゆかいなハンガリーの絵本!

ふたごのベルとバル

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ふたごのダックスフント、ベルとバルは、名前をまちがえられてばかり! 2ひきはちゃんと名前を覚えてもらえるでしょうか? とびきりゆかいで愛らしい、ハンガリーの絵本です。

うちかわかずみ・訳
ヤニコフスキ・エーヴァ・作
レーベル・ラースロー・絵
定価:1400円+税
ISBN:978-4-931129-47-4
サイズ:27×21cm
ページ数:24p
対象年齢:5歳から
2008年刊

訳者のことば『ふたごのベルとバルによせて』

鉄脚のアンティークミシン、壁に並んだ飾り皿と古時計、タイル張りの暖炉……。この本に描かれた美しいディティールたちはみんな、ハンガリーの古い家でよく見かけるものです。それから犬。老後を動物と過ごす夫婦は、この国ではたぶんとても多いのではないでしょうか。
長年連れ添ったボルディおじさんにボルボラおばさんがあげたのは、ふたごのダックスフント。ただでさえみんな同じようなダックスフントが、ふたごなのです!苦労するであろうことは目に見えているのに、なぜかそんな2匹を選んでしまい、しかもベルとバルなんて同じような名前をつけてしまうふたりを、たまらなくいとおしく思います。気づいたら自分から荒波につっこんでしまっている。人間ってそういうものですよね!
さて、ベルとバルはまちがえられないようになるでしょうか?国内外で数多くの賞を受賞しているハンガリーを代表する作家と画家が描いた、ユーモアあふれる楽しい絵本です。

著者紹介

<訳> うちかわかずみ

1979年、静岡県生まれ、大阪外国語大学比較文化ハンガリー専攻卒業。国内外の絵本を扱うオンラインショップ「パビリオンブックス」(http://www.pavillion-b.com)で、ハンガリーの文化や絵本の紹介につとめている。訳書に『犬のラブダとまあるい花』(冨山房インターナショナル)『とんぼの島のいたずら子やぎ』(偕成社)がある。現在、ブダペストELTE大学日本学科日本語講師。ハンガリー在住。

<作> ヤニコフスキ・エーヴァ

1926年、ハンガリーのセゲドに生まれる。セゲド総合大学で、哲学・民俗学を専攻。ブダベストELTE大学で、人文学部哲学・心理学を専攻。モーラ出版で編集長をつとめ、1957年に処女作を発表する。以来、多くの絵本・児童書を手がけ、ハンガリーを代表する作家となった。1973年、レーベルとの共作絵本『もしもぼくがおとなだったら…』(文溪堂)で、ドイツ児童図書賞を受賞したほか、国内外で多数の賞を受賞。その他、日本で翻訳されている作品に、『ぼく、おへんじは?』(ポプラ社)『ひみつのにあう家』(大日本図書)がある。2003年、ハンガリーの最高名誉賞であるコシュート賞を受賞、2003年没。

<絵> レーベル・ラースロー

1920年、ハンガリーのブダペストに生まれる。独学で絵を学び、新聞の風刺画あ、本の挿絵を多数手がける。これまでに、3本のアニメーション制作にも携わっている。ヤニコフスキとの共作絵本でハンガリーを代表する人気イラストレーターとなった、国内外で20以上もの賞を受賞している。2001年没。

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