とおいまちのこ

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遠い町からやってきた女の子の話に、皆耳を傾けます。あの町へ、皆で一緒に行けたらと強く願ったその夜……。たかどのほうこ、ちばちかこ姉妹で贈る、幻想的で美しい絵本。

たかどのほうこ・作
ちばちかこ・絵
定価:1300円+税
ISBN:978-4-931129-27-6
サイズ:24×19cm
ページ数:31p
対象年齢:5歳から
2007年刊

『とおいまちのこ』によせて

話を聞きながら心の目で見た知らない町へ、みんなで行く。話してくれた者に連れられて、みんなそろって行く。いつかではなく、もうその日のうちにー。転校生の話を聞くとき、または転校生となって、もといた町の話をするとき、そんなことができたらなあと、じれったい憧れでいっぱいになりました。
その思いを本の中でやっと叶えてみて、初めて気づいたことがあります。この女の子は、気球の上から、遠い町にきちんとさよならができただろうし、わかってくれる新しい友だちとともに、新しい暮らしを始めたにちがいないということです。いっしょに行った子どもたちにとっては、もう一つの扉が開かれたことでしょう。
だいじな風景をそれぞれが心に持ちながら、今いるところで進んでいくことー。私たちになり代わり、遠い町へとみんなで行くこの本が、その助けになれたらいいと思います。

著者紹介

<作> たかどのほうこ

1955年、函館生まれ。東京女子大学文理学部日本文学科卒業。『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)で路傍の石幼少年文学賞、『キロコちゃんとみどりのくつ』(あかね書房)で児童福祉文化賞、『十一月の扉』(リブリオ出版)『おともださになりま小』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞、小学館児童出版文化賞を受賞。その他、絵本に『まあちゃんのながいかみ』(福音館書店)「つんつくせんせい」シリーズ(フレーベル館)、長編に『緑の模様画』(福音館書店)『ルチアさん』(フレーベル館)、エッセイに『記憶の小瓶』(クレヨンハウス)など多数の作品がある。

<絵> ちばちかこ

1954年、函館市生まれ。明治大学文学部文学科仏文科専攻卒業。学生時代に絵を描きはじめ、二度にわたる計11年のパリ在住時には、画塾に通い絵を学ぶ。著者のたかどのほうこは実妹。姉妹で組んだ挿絵の作品に、『ココの詩』『時計坂の家』(以上リブリオ出版)『いたずらおばあさん』(フレーベル館)『ポップコーンの魔法』(あかね書房)、表紙装画の仕事に、『本は友だち 学年別名作ライブラリー』(偕成社)、『イラスト徹底ガイド パリ』(メイツ出版)などがある。本書は姉妹で組んだ初めての絵本である。柏市在住。

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