2022年7月6日

『すなはまのバレリーナ エリアナ・パヴロバのおくりもの』が発売となります!

2022年8月、『すなはまのバレリーナ エリアナ・パヴロバのおくりもの』が発売となります。

現在、日本では、バレエがとてもさかんで、多くの日本人バレエダンサーが世界で活躍しています。
すでに、日本は、世界有数のバレエ大国として、みとめられています。
この日本のバレエは、今から約100年前、ひとりのロシア人バレリーナ、エリアナ・パヴロバ(1897年〜1941年)によって
伝えられました。

パヴロバは、1919年にロシアから日本に亡命してくると、日本で初めてのバレエ学校を創設し、
生徒たちを育てました。
パヴロバは、「どこへいっても なにももっていなくても 身につけたおどりが一生の財産よ」と、
弟子の橘秋子に語ります。
しかし、日本でも戦争が始まり、パヴロバは中国に慰問に行き、その地で亡くなってしまいます。
戦後、焼け跡に立ち尽くす橘秋子の胸には、パヴロバの言葉が蘇り、
秋子は、バレエをやろう、バレエを伝えよう、と決意します。
そして、その後、秋子は、娘の牧阿佐美と共に、何百人ものバレリーナを育てたのでした。

この絵本では、バレエ研究者の川島京子さんが、
パヴロバと橘秋子さんの物語を語ってくださいました。
川島さんは、牧阿佐美バレエ団の牧阿佐美さんより、パヴロバと牧さんのお母様である橘さんのお話を聞いていらして、
今回の物語を紡いでくださいました。
残念ながら、2021年秋に、牧阿佐美さんはお亡くなりになられましたが、この絵本の完成をとても楽しみになさっていたそうです。

読者の皆さんに、身近にあるバレエが、言葉の違いや文化の違いを超えて人を結びつけ、支えてきた芸術であり、
どんな人たちによって、どんな思いで伝えられたのかを感じていただけたら、幸いです。

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